● おくりびと
監 督 :滝田洋二郎
出 演 :本木雅弘、広末涼子、余貴美子、山崎努、
ジャンル:ドラマ
2008年 日本
注)以下、ネタバレだらけです!
【あらすじ】
突然解散したオーケストラのチェロ奏者だった小林大悟(元木雅弘)は妻・美香(広末涼子)と共に田舎に戻り職をさがします。
そして、旅行会社と勘違いして入ったのは旅のお手伝い=NKエージェント=Nou Kan(納棺)だったのです。
それは死体を扱うが故の激務、世間の冷たい目に、一時は冷たくなっていた妊娠している妻の理解も得た所に、大悟が幼いころに出ていった父の訃報がはいります。
女と出奔したと思っていた父は、意外と近くの漁村でずっとひとり身を守ってその生涯を終えたのでした。
大吾は父の手荷物の少なさも見て、この人の一生はいったいなんだったんだろうと溜息もつきます。
大吾は父の遺体を対象として納棺師の仕事をしている時、父が何かを握りしめている事に気付きその手を開くと一個の石が零れ落ちました。
その石は「いしぶみ(*)」として大悟が六歳の時に父に渡した石だったのです。
* :いしぶみ とはこの地方に伝わる古い慣わしで、文字で書き表す代わりに送り手は自分の心を込めて河原の石を送り、もらった人は石から送り手の心を読み・悟る。
【感想】
最後に泣かせてくれます。
いろんな賞を取ったようです。
いろんな生涯を見せてくれた後で、ついに大吾の父親が登場しますが、彼は彼が幼い時に出ていった父を父として認めていなかったのです。
でも遺体に対する現地の葬儀業者の扱いに我慢できずに、自分が納棺します。
そしてその作業中、父の手の中に自分の渡した「いしぶみ」を見付けて自分の強がりが崩れ落ち、とうとう父と息子に戻ってしまうのでした。
広末涼子と本木雅弘
広末涼子と言う人は、節目節目に良い作品に出ている人ですね?
「ぽっぽや」でも幽霊ですがせめて父のために夕食を作るという良い役ですし、この「おくりびと」はアカデミー賞外国語映画賞を取ってます。
また、「WASABI」ではジャン・レノの娘をやってます。(どっちかというとコメディですが、ジャン・レノと共演!)
バリバリのアイドル出身で個性的ですが、女優としても頑張ってるようです。
関連作品:鉄道員(ポッポヤ) … 広末涼子 出演
バブルへGO … 広末涼子 出演
2019.08. ................ 傑作映画館の目次ページへ